 コールマン exponent フェザー デュアル フューエル ストーブ (左) コールマン アンレアデッド 440 ストーブ (右) 自動車用無鉛ガソリンと、ホワイトガソリンが使用できるガソリンストーブ。購入価格約7000円。 最大火力約:2125kcal/h 重量:680g サイズ:Φ13×15.5(h)cm 燃料タンク容量:330cc 僕はオートバイでの旅が多いため、燃料が容易に入手でき、燃費も良いガソリンストーブをメインに使っている。 使用前にタンク内の圧を上げるためのポンピング作業が必要だが、それを面倒と感じたことはない。 点火前に60回ほど。点火後もそれ以上圧縮できないというほどに、だいたい60回ほどストロークさせる。 (ポンプ部は写真では裏側に位置)
1200泊以上の旅をして、四台目まで買い換えた。つまりのべ300日以上は寿命がある計算だ。 沖縄など、海辺で長期滞在して使用すると錆るのが早い。当然だが。 基本構造は変わっていないが、品質はモデルチェンジする度に良くなっている。が、はっきり言って信頼性は あまり高くない。特にレギュラーガソリンばかり使っていると、調子の良いときが続かない。 定期的に分解して、掃除をしてやる必要がある。ジェネレーター*1が詰まったり、その中に通っている針金が 切れたりするので、予備を携行したほうが安心だ。 ヨーロッパではガソリンの質が日本より悪いのか、赤い炎が出て、ジェネレーターもすぐに詰まってしまった。 徒歩旅なので荷物を軽くするために予備を持たず、悪くなれば買おうと考えていたのだが、ジェネレーターなどの 交換部品はどの国のアウトドア用品店でも見つけることができなかった。 日本では「アルペン」等でも運が良ければ入手可能。 また、冬の八ヶ岳に登ったとき、寒さでジェネレーター内の針金が凍りつき、レバーをひねったら切れたことがあった。 そのときはガソリンランタンの屋根の上に鍋を乗せて調理した。( けっこうできるものである!) このような信頼性の低いガソリンストーブを、なぜ僕が長年愛用してきたかといえば、これ以外にないからである。 少なくともこの形で、レギュラーガソリンが使用でき、プレヒート*2不要のものがない。 まあそれ以上に、使い慣れてしまったというのが一番の理由であるが。 だが下で紹介するMSRのストーブを買ったことにより、今後旅で使用することはないだろう。 *1 気化装置。写真でゴトクをまたいでいる管。 *2 固形燃料やジェル燃料、あるいはガソリンを使って、燃料が気化しやすいように点火前にストーブを暖める作業。
 EPIgas REVO−3500
バーナーヘッドに高耐久性の金属繊維ウェブを焼結させた「シンタード ファイバー ポーラス メタル」を 採用した超軽量、高出力ガスストーブ。自動点火装置つき。 出力:3500kcal/h ガス消費量:290g/h 重量:97g 使用時サイズ:Φ152×85mm 収納サイズ:85×50×34mm ガスストーブの長所は、操作が簡単で、メンテナンスがほとんど不要で、清潔であるといったところだろう。 ガソリンストーブと違って手に臭いが付くことがないし、煤が出ないので手も鍋も本体も汚れない。 また、一般的なガソリンストーブよりも、火力調節能力が高い。極とろ火から最大火力まで、安定して使える。 長期間の使用はしていないので断定はできないが、作動の確実性と壊れにくさもガソリンストーブを 上回っていると思われる。 一方で短所は、燃料代の高さ、ガスカートリッジ入手の不確実性、風に対する弱さ、が上げられる。 燃料費はガソリンストーブの五〜十倍になる。専用のガスカートリッジを使わず、アダプターを取り付けて 家庭用カセットコンロのガスカートリッジを使用する方法もあるが、パワーがない。 また、ガスカートリッジはけっこうかさばる。安心のために二缶持つとなると、本当に邪魔になる。 本体自体は小型でも、それではトータルの体積でガソリンストーブに劣ってしまう。重量も大差がなくなる。 日本では四季を通じてホームセンターで専用のガスカートリッジが入手できるようになったが、 ヨーロッパではなかなか売っている店を見つけられない。値段も日本の二倍〜三倍ほどで、驚いてしまった。 ニュージーランドでは日本よりも安価で、小さな町にもアウトドアショップが必ずというほどあるので、 問題はないだろう。 この製品に関して言えば、他社のガスカートリッジを使うと、少し減った時点でガスの出が悪くなり、 使用できない状態になった。そんなときは、右上の写真のように、底のゴムパッキンを外せば問題は解決した。 本体内部にOリングがあるので、ガス漏れはしない。 ただしゴムパッキンを取り外して使用する際、安全の確認は必ずし、責任は個人で持ってもらいたい。 点火装置がついているが、点火芯の先端がゴトクに近かったり、接していたりするとガスに点火しない。 先端はゴトクの股の間に位置するように調整したほうがいいだろう。ただしそれでも100%点火できるとは 限らないので、念のため、ライターを携行したほうがよい。2005年、購入価格約8500円。
 MSR ドラゴンフライ ストーブ ホワイトガソリン、灯油、自動車用無鉛ガソリンが使用可能。2007年初頭、購入価格約20000円。 最高出力:約2192kcal/h 本体+ポンプユニットの重量:395g 使用時:五徳直径約18cm、高さ約10cm 収納時:五徳直径約9cm、最大幅約12cm、高さ約16cm 2008年、北欧中欧三ヶ月の旅に使用。 プレヒートは思ったよりも面倒ではなく、また、説明書どおりにきっちりと行わなくても、安定した炎が得られる。 プレヒート用には燃料ボトル内のガソリンを使えばよい。あらかじめポンピングはしっかりとしておくほうが良い。 コールマンのポンピングよりも楽である。
最大のうたい文句の火力調節能力だが、実際そのとおりに信頼できる。とろ火から強火まで、ガスストーブ並みに 自由自在だ。燃焼音が大きいので、弱火の際、その印象よりは弱い火力であることを承知しておくこと。 正しく使っていれば煤も出ず、プレヒート時と最後の消火のときに黒煙が出るだけだ。その分が汚れるので掃除は必要。 出火位置が低いので、下が草地の場合は注意が必要。特に強火で大きい鍋を乗せた場合は反射熱も大きいので、 燃え出す場合がある。正常な大きさの炎で使用すれば問題ないし、付属の風防セットの反射板を使えばまず心配はない。 だが、使用中はその場から離れないようにすること。もちろんこれは他のストーブでも言えることだ。 燃焼音が大きいが、『爆音』と大袈裟に表現されるほどではない。それでも周囲の細かい音は聞こえなくなり、 はっきり言ってうるさい。米を炊くときに音(炊き上がりの直前、小さくぱちぱちという)での判断が難しくなるので、 大きな燃焼音はやはりうれしいことではない。 この音が一人で野宿をするときに心強いと言う人もいるが、そんなものは個人の心理的な要素であり、 気が弱い人間でなければそうは思わない。それどころか、野宿で大きな音を出していることのほうが危険を招く。 野宿をしていることは誰にも気づかれないのが、一番の安全策だからだ。 消火の際、本体とボトルのコックを開けたまま、ボトルを180度回転させると、燃料を吸わなくなって自動消火する。 火が消えるまでに多少時間が掛かるが、完全に圧縮空気も抜けるので、コックで消火したときのように、 ボトルからポンプユニットを外す際、ガソリンが漏れたりしない。 ただし、本体側のコックは全開からやや閉じておくほうがよい。冷えた際に回りすぎの状態になって、パッキンが 傷む恐れがあるからだ。 信頼性に関しては、文句ない。三ヶ月の野宿旅で、トラブルはいっさいなかった。 ただし、前述した消火方法のためか、本体の燃料パッキンが一部欠けることがあった。 ダブルパッキンなので問題なかったが、一応メンテナンスキットの予備部品と交換した。 また、しばらく使うと、付属部品ではジェットのネジが回らなくなるので、しっかりしたドライバーが必要だ。 スイスアーミーナイフの付属ドライバーくらいでは回らない。 三ヶ月の旅でジェットが詰まることはなく、交換する必要はなかったが、たまにメンテナンスはしていた。
結局、現在のところは音の大きさだけが欠点と感じる。畳んでもあまり収納性が良くないが、燃料ボトルは コールマンのときも持っていたわけだし、重量や体積もコールマンに比べたら小さなものである。 長期間性能を維持するためには、セルフメンテナンスが必要であるのは当然だ。別売のメンテナンスキット (サービスキット)を買っておけば、長期の使用も安心だろう。

ストーブの選び方 総論。
1.分解掃除と予備部品が必要だが、長期の旅にはレギュラーガソリンが使えるガソリンストーブのほうが良い。 オートバイや車での旅ならば特にそう言える。 2.海外の旅ではガスカートリッジが入手しにくいので、レギュラーガソリンが使えるガソリンストーブが良い。 3.ランニングコストを考えれば、レギュラーガソリン(または灯油)の使えるガソリンストーブが圧倒的に有利。 4.火力はデータ上ではガスストーブ優勢だが、風のある野外ではガソリンストーブのほうが炎が安定している。 5.雰囲気から言っても、僕の好みはガソリンストーブだが、ホワイトガソリン専用のガソリンストーブを使うくらいなら ガスストーブのほうがいい。
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